大阪大谷大学硬式野球部は、2008年に近畿学生野球連盟に所属しました。現在は、同リーグの2部リーグで活動しています。

 2016年春季リーグ、2016年秋季リーグ、2019年春季リーグ戦と8季中3季優勝し、着実に力がついてきました。しかしながら、1度も1部との入れ替え戦で勝つことができず、私たちはいまだ1部に行くことができません。

 私たちに足りないものは何か。それは、野球の能力だけではなく、学業や私生活といった普段の姿勢にあると考えています。

 私たちは、目標としている1部昇格・全国大会出場を達成するためだけではなく、大学を卒業した後も、社会のリーダーとして活躍する人になることを目指します。


社会のリーダーになるために

競技力向上のための思考

 今何をすべきなのか。それを明確にするためには、具体的な目標設定とそれに向かう計画が必要です。努力をすることができても、向かうべき方向が違えば、望んだ成果をあげることはできません。私たちは、日常生活の中で、多くの行動選択の場面に出くわします。その場面において、常に目標に向かった行動選択ができるかは非常に重要なことです。大学生としての時間は、4年間と非常に短い時間に限られています。この時間をできるだけ有意義にするために具体的な目標設定とそれに向かう計画を立てるのです。

 具体的には、PDCAサイクルを循環させることを心掛けます。

 

 私たちは、このPDCAサイクルを

〇Plan(計画):現在の自分という選手がどの点に長所があり、どの点に短所があるのかを明確にする。また、将来、どのような選手になりたいのか。どの時期にどのような選手になっている必要があるのかを明確にする

〇Do(実行):Planに沿った目的を持って練習・オープン戦を行う。

〇Check(評価):リーグ戦終わりなど節目の際に、Planと現在との比較を行う。

〇Act(改善):再度Planを修正する作業を行い、再度目的意識を持って練習を行う

 

として位置付け、学業・就職と並行して循環させ、競技力向上に努めます。

学業向上の姿勢

 私たちは、選手の前に大学生であるという自覚を持ち、日々の授業を疎かにしないようにします。また、結果を伴うプロセスを踏むために、GPA(Grade Point Average)を参考に、学習の仕方を見直す機会を持つようにします。

 高校生の時、野球に対して一生懸命になり、学業との両立が難しかったこともあると思います。しかしながら、私たちは、大学生としての自覚のもと、学業との両立ができるように努めます。

 本学では、GPAを秀が4point、優が3point、良が2point、可が1point、不可が0pointの5段階から算出し、最大4.00で評価しています。

 硬式野球部では、GPAが1.5未満の学生に対して、

〇指導(面談の際、学業に対する自覚についての指導を行う)

〇半期休部(休部期間中、別途学習時間を設定し、学習習慣に対する指導を行う

〇退部(部活よりも学業を優先する)

の3段階の指導を行い、大学生としてしなければならないことに対して向き合える姿勢を持てるようにサポートします。

社会貢献の精神

 硬式野球部は、現在学外のグランドをお借りして練習・オープン戦等の活動をさせていただきています。このような活動ができるのも、地域の方々のご理解があってのことです。私たちは、常に感謝の気持ちをもち、日々の練習に励みます。

 しかしながら、練習だけの活動では、社会に対して閉鎖的な活動だけになってしまい、地域の方々に対して、また社会に対して貢献できる活動をすることができません。

 私たちは、積極的に地域の方々・社会に対して貢献できる活動を行い、私たち自身が社会の一員であるという自覚と責任ある行動ができるようにします。


学生が中心となった部活動運営

 硬式野球部では、学生が中心となって部活動の運営を行っています。具体的には、下図のように、部員一人一人が選手委員会・総務委員会・経理委員会・施設委員会・学生委員会・データ処理委員会のどれかに所属し、活動をしています。また、それぞれの委員長を「幹部」とし、毎月1回は幹部会議を開き、部活動運営について話し合います。

練習場所

富田林バッファローズスタジアム

大阪府富田林市佐備2467-1

 

 

内野が黒土、外野が天然芝の球場です。

7月にはNPBの2軍戦も実施される充実した施設で、

練習を行っています。

野球部公式戦用ユニフォーム

 2020年から、大阪大谷大学強化クラブ団体が連携をより強化し、大学全体のスポーツ推進活動を行うようになりました。その一つの取組が「カラー」の統一です。本学では、「レッド」を大学スポーツカラーとして統一されました。そのことに伴い、硬式野球部のユニフォームも大きく変更しました。これからこの新しいユニフォームを着て更なる躍進をしていきます。